タイミーで気づいた「時給の罠」——交通費込みで計算したら全然違った話

実質時給・手取り計算

「時給1,200円」が実質900円だった話

タイミーを使い始めたころ、案件を選ぶときは表示されている時給だけを見ていました。

ある日、自宅から電車で40分ほどの飲食店の案件に応募しました。時給1,200円、4時間勤務。「4,800円稼げる」と思って朝早く家を出ました。

帰り道、電車の中で計算してみました。交通費の往復が760円。移動時間は行き帰りで合計80分。実際に「働いていた時間」は4時間ですが、「その仕事のために使った時間」は5時間20分です。

手取りは4,800円から交通費760円を引いて4,040円。それを5時間20分で割ると、実質的な時給は約758円。

表示時給1,200円 → 実質時給758円。4割近く下がっていました。

損をしたとか損をしていないとかではなく、単純に「自分が思っていた数字と全然違う」という事実が気になりました。

交通費が「出る案件」でも注意が必要

タイミーの案件には「交通費支給」と書かれているものもあります。ただ実際には、多くの案件で「一律500円」「上限800円」といった固定額の支給です。実費が全額カバーされるわけではありません。

都内で電車を乗り継ぐと往復で700〜900円かかることも普通にあります。「交通費支給」と書いてあるから安心だと思っていると、差額を自腹で払う形になります。

さらに「交通費込み1,200円」という表示の案件もあります。これは交通費500円が時給に含まれているという意味で、実際の労働対価はそこから500円引いた金額になります。

表示の仕方がバラバラなので、慣れるまでは混乱します。私自身、最初は違いをきちんと理解できていませんでした。

移動時間を「コスト」として数えていなかった

もう一つ、気づくのが遅れたのが移動時間のことです。

スポットワークは「働いた時間だけ時給が発生する」仕組みです。移動中は当然ノーカウント。当たり前のことなのですが、「近場と遠場の案件を時給だけで比べても意味がない」という発想には、しばらく気づきませんでした。

たとえばこういうケースです。

  • A案件:時給1,100円、自宅から徒歩10分、3時間勤務
  • B案件:時給1,300円、電車で片道35分、3時間勤務

B案件の方が時給は高い。でも交通費400円・移動時間70分を加味して計算すると、実質時給はA案件の方が上になります。

時給だけ見てB案件を選び続けると、毎回70分余計に時間を使って、手取りは逆に少ない、という状況になります。

「いくら稼げたか」より「何を使って稼いだか」

スポットワークを続けながら考えるようになったのは、「金額だけじゃなくて、何を対価に払ったか」という視点です。

お金は数字で見えますが、時間と体力は見えにくい。特に移動の疲れは見落とされがちです。満員電車を1時間乗って、重い作業を4時間やって、また1時間かけて帰ってきたとき、翌日の体調に影響が出ることもあります。その分を含めて「割に合う仕事か」を判断するのは、時給の数字だけでは難しいです。

実質時給という概念は、少なくとも「時間と交通費」という見えにくいコストを数字に変換してくれます。完璧ではないけれど、比較の基準としては十分に使えます。

テドリメを作ったきっかけ

こういった経験を積み重ねる中で、毎回手計算するのが面倒になってきました。交通費を引いて、移動時間を足して、割り算して……。慣れれば早くなりますが、案件を比較するたびにやるのは手間です。

スマホで素早く計算できるツールがあれば便利だろうと思い、自分で作ったのがテドリメです。

時給・勤務時間・交通費・移動時間を入力するだけで、実質時給と手取り額が出ます。複数の案件を並べて比較する機能もあります。自分が使いたくて作ったので、操作はなるべくシンプルにしました。

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実質時給を意識するようになってから変わったこと

案件を選ぶ基準が変わりました。時給が高くても移動が遠い案件より、時給がやや低くても近場の案件を選ぶことが増えました。

結果として、同じ時間を使っても手取りが増えました。移動の疲れが減った分、翌日も動きやすくなりました。

もちろん、高時給の遠い案件が「割に合わない」わけでは一概に言えません。状況によります。大事なのは、判断する前に一度計算してみること。それだけで、なんとなく選んでいた状態から、根拠のある選択に変わります。

スポットワークで手取りを増やすための基本的な考え方

最後に、実際に案件を選ぶときに意識しているポイントをまとめます。

① 交通費の実態を確認する

「交通費支給」「交通費込み」「交通費なし」の違いを確認する。支給額が固定の場合、実費との差額を計算に含める。

② 移動時間も「仕事時間」に含める

往復の移動時間を加えた総拘束時間で割り算することで、本当の時給が見えてくる。

③ 近場の案件を優先的に検討する

時給が少し低くても、近場の案件の方が実質時給が高くなるケースは多い。まず近場から探す習慣をつける。

④ 疲労度も判断材料に入れる

重労働の高時給案件は体力的なコストも高い。翌日の予定や体調も含めて判断する。

これらを毎回手計算するのは大変なので、テドリメを活用してもらえると嬉しいです。

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