「同じお店にもっと入りたいのに、今月はもう申し込めない」——タイミーで同じ企業に続けて入っている人がぶつかる、同一企業の申し込み制限が、2026年10月1日から変わります。タイミーは8月24日、公式ヘルプでこの変更を告知しました。この記事では、何がどう変わるのか、実際に何回働けるようになるのかを、タイミー公式ヘルプの記載とテドリメの試算で整理します。
先に結論:同じ企業で働ける上限が、「月の報酬78,000円未満」から「2か月で155時間まで」に変わります。ワーカー側の手続きは不要で、確定済みの仕事が自動でキャンセルされることもありません。多くの人は月あたりで働ける時間が増えますが、同じ企業での「年28万円未満」の制限はそのまま残るため、1年で同じ企業に入れる量はほとんど変わりません。
※ この記事は、タイミー公式ヘルプ「【お知らせ】月額報酬による申し込み制限の変更について」(2026年8月24日公開)「お仕事の申し込み制限について」の記載を2026年9月に確認して、テドリメ編集部が作成しています。回数の試算は編集部の計算です。
何が変わる? 変更の前と後
| 2026年9月30日まで | 2026年10月1日から | |
|---|---|---|
| 制限の単位 | お金(月の報酬) | 時間(労働時間) |
| 上限 | 同じ企業で月の報酬78,000円未満 | 同じ企業で2か月155時間まで |
| 数えるもの | 基本給(源泉徴収税額を含む)+交通費 | 実際に働いた時間(休憩は除く)+確定している今後の勤務予定+残業時間 |
| 期間 | 1か月(月初〜月末に開始する仕事) | 2か月 |
公式の告知では、次の点も明記されています。
- 1か月あたりの制限ではなく、2か月間で155時間を超えたときの制限
- 同じ企業に属する別の店舗で働いた時間も合算する。別の企業で働いた時間は含まない
- 今後の勤務予定も含めて計算するため、制限に達しても、確定済みの仕事が自動でキャンセルされることはない
- 年間報酬による申し込み制限は従来どおり残る
なお、告知には「2ヶ月で155時間」とあるだけで、2か月をどう区切るか(暦の月で区切るのか、直近の2か月で見るのか)は書かれていません。自分の申し込みに影響しそうな場合は、アプリの表示や公式ヘルプで確認してください。
変わらない制限:1日1件・週39時間未満・年28万円未満
タイミーには、社会保険などの事務手続きが要らない範囲で働くための申し込み制限が4つあります。今回変わるのは3つ目だけです。
| 制限 | 内容 | 10月以降 |
|---|---|---|
| 1日1件まで | 同じ日に始まる仕事は1件まで | 変わらない |
| 週39時間未満 | 日曜〜土曜の合計が39時間未満(全企業の合計) | 変わらない |
| 同じ企業での月の報酬 | 78,000円未満(基本給+交通費) | 2か月155時間までに変更 |
| 同じ企業での年間報酬 | 28万円未満(基本給+割増賃金、前年12月〜当年11月) | 変わらない |
公式ヘルプによると、月の報酬の制限は「雇用する企業が社会保険の加入要件である月88,000円超を避けるため」、年間の制限は「給与支払報告書の提出要件である年30万円超を避けるため」のものです。今回の告知では、時間の制限に変える理由は書かれていません。
【試算】同じ企業に何回入れるようになる?
新旧のルールで、同じ企業に何回申し込めるかを計算しました。時給はタイミー スポットワーク研究所「スポットワーク市場・クォータリーレポート」にある三大都市圏の平均時給1,235円(2026年5〜7月期)、交通費は1回500円としています。
| 働き方 | 9月30日まで (月78,000円未満) |
10月1日から (2か月155時間まで) |
年28万円未満の制限 |
|---|---|---|---|
| 1回4時間 (1回の報酬4,940円+交通費500円) |
月14回 (2か月で28回) |
2か月で38回 (月19回程度) |
年56回 |
| 1回8時間 (1回の報酬9,880円+交通費500円) |
月7回 (2か月で14回) |
2か月で19回 (月9〜10回程度) |
年28回 |
計算:9月30日までは「(時給×時間+交通費)×回数」が78,000円未満になる最大の回数。10月1日からは「時間×回数」が155時間以内になる最大の回数。年28万円は「時給×時間×回数」(交通費は含まず、割増賃金はなしとして計算)が28万円未満になる最大の回数。週39時間未満・1日1件の制限は別にかかります。
この条件では、月あたりに同じ企業へ入れる回数は1.3〜1.4倍に増えます。報酬の額ではなく時間で数えるので、時給が高い仕事や交通費が多い仕事ほど、これまでより入りやすくなります。
2か月の平均で比べると、新しいルールの上限は月77.5時間です。これまでのルールで月77.5時間より多く働けたのは、交通費を含めた1時間あたりの報酬が約1,006円より低い場合だけです。2026年9月時点で最も低い最低賃金は1,023円(高知県・宮崎県・沖縄県)なので、最低賃金以上の仕事なら、2か月の平均では新しいルールのほうが働ける時間は同じか多くなります(テドリメの計算。最低賃金は都道府県別の最低賃金一覧を参照)。
ただし、1年で入れる量は「年28万円」で決まる
見落としやすいのが、年28万円未満の制限は変わらない点です。上の表のとおり、時給1,235円なら同じ企業には1回4時間で年56回、1回8時間で年28回までしか入れません。
月の上限が緩むと、この年間の上限に早く届くようになります。たとえば1回4時間の仕事に上限いっぱい入り続けると、これまでは4か月で年56回に達していましたが、10月からは3か月ほどで達します。1年を通して同じ企業で働きたい人は、ペース配分に注意が必要です。年間の期間は前年12月1日〜当年11月30日で、12月から数え直しになります。
1年を通して同じ職場で働きたいなら
毎月のように上限を気にしながら同じ企業に入っているなら、その働き方はスポットワークより長期のアルバイトのほうが合っているかもしれません。長期で雇われれば、この申し込み制限はかかりません。
方法は2つあります。1つは、よく入る現場にそのまま長期で雇ってもらうこと。タイミーでは単発で働いた現場から長期の誘いが来る仕組みが広がっています(長期アルバイトに誘われたら)。もう1つは、同じ職種の長期バイトをほかで探すことです。どちらの場合も、週20時間以上になると勤務先によっては社会保険に入ることになり、扶養の扱いも変わります。手取りで比べてから決めましょう。
PR|同じ職種の長期バイトを探す
アルバイトEXは大手バイト求人サイト約20媒体の求人をまとめて検索できます。いまスポットで入っている職種・エリアの長期求人と時給を比べられます。
ほかのアプリの同じ企業での制限
同じ企業で働ける量を労働時間で区切る仕組みは、ほかのアプリにもあります。
| アプリ | 同じ企業・事業所での主な制限 |
|---|---|
| シェアフル | 1か月17日以上・2か月160時間超は不可(社会保険の加入対象を避けるため) |
| スポットバイトル | 週18時間未満(雇用保険の加入を避けるため)・月の給与78,000円未満(交通費を除く) |
| カイテク | 同一法人で月86時間未満 |
| LINEスキマニ | 週20時間以上・月15回を超える勤務は不可 |
各社の公式ヘルプを2026年9月23日に確認。出典と詳しい条件はスポットワークアプリ条件一覧にまとめています。
シェアフルの「2か月160時間」とタイミーの新ルールの「2か月155時間」は近い水準です。なお、タイミーの申し込み制限はほかのスキマバイトサービスで働いた分を含みません(公式ヘルプ)。別のアプリで同じ企業に入った分は、タイミーの制限では数えられないということです。
よくある質問
Q. 10月1日に向けて何か手続きは必要ですか?
A. 必要ありません。制限はアプリが自動で判定します。
Q. 10月以降、上限に達したら入っている仕事はキャンセルされますか?
A. されません。公式の告知で、確定済みの今後の勤務予定も時間に含めて計算しているため、確定しているマッチングの自動キャンセルは行わないと案内されています。
Q. 交通費や深夜の割増は、新しい制限に関係しますか?
A. 新しい制限は時間で数えるので、交通費の額は関係しなくなります。残業した時間は含まれます。交通費の扱いはタイミーの交通費の仕組みで解説しています。
Q. 同じチェーンの別の店舗なら、別に数えられますか?
A. 同じ企業に属する店舗なら合算されます。企業名はアプリの「労働条件通知書」や「これまでの仕事」で確認できます。
まとめ
- タイミーの同じ企業での申し込み制限は、2026年10月1日から「月の報酬78,000円未満」→「2か月で155時間まで」に変わる
- 数えるのは実際に働いた時間(休憩を除く)・確定済みの予定・残業時間。同じ企業の別店舗も合算
- 手続きは不要。確定済みの仕事が自動でキャンセルされることもない
- 時給1,235円・交通費500円の試算では、月あたりに入れる回数は1.3〜1.4倍に増える
- 年28万円未満の制限は変わらないので、1年で同じ企業に入れる量はほぼ同じ。上限に早く届く点に注意
あわせて読みたい
- スポットワークアプリ条件一覧【出典・確認日つき】|主要アプリの条件を公式ヘルプだけで一覧にした早見表です
- スポットワークの源泉徴収が変わる?国税庁が「同じ企業で月8日程度」の目安を公表
- タイミーとシェアフルの掛け持ちは大丈夫?
- スポットワークの扶養内管理
最終更新:2026年9月|参考:タイミー公式ヘルプ「【お知らせ】月額報酬による申し込み制限の変更について」(2026年8月24日公開)「お仕事の申し込み制限について」、タイミー スポットワーク研究所「スポットワーク市場・クォータリーレポート」(2026年5-7月期)、シェアフル・スポットバイトル・カイテク・LINEスキマニ各社の公式ヘルプ(いずれも2026年9月確認)|試算:テドリメ編集部
テドリメ編集部
スポットワーク(タイミー・シェアフル・スポットバイトル等)の公式情報・利用規約・制度を継続的に調査し、ワーカー目線で整理している編集チームです。実質時給の計算ツールを自社開発。本記事は公式情報・公的機関の資料・利用者の声をもとに編集部が作成し、制度改正に応じて更新しています。運営・編集方針について

コメント