「タイミーの交通費って出るの?自腹なの?」——そう迷っている方に向けて、タイミーの交通費の仕組みを公式ヘルプの記載をもとに整理しました。結論は、交通費が出るかどうかと金額は求人ごとに違い、出る場合は企業が決めた定額が報酬に上乗せされるというものです。実際にかかる運賃との差で手取りの時給がどう変わるかも、表で試算しています。
※ この記事は、タイミー公式ヘルプ(ワーカー様向け・事業者様向け)の記載を2026年9月に確認して作成しています。計算例はテドリメ編集部のモデルケースです。実際の求人画面での検算は、2026年9月23日にアプリで確認した案件です。
タイミーの交通費の仕組み
交通費は求人ごとに企業が決める
タイミー公式ヘルプによると、交通費は各企業が設定しています。そのため、募集によっては報酬に交通費が含まれていないこともあります。交通費の有無は、募集詳細ページの報酬額の下に書かれているので、申し込む前に確認してください。
支給される場合は「定額」が報酬に上乗せされる
タイミーで支給される交通費は、実際にかかった運賃を精算する方式ではなく、求人に設定された定額です。報酬は次のように計算されます。
報酬 = 時給 × 働いた時間 + 交通費(定額)
たとえば、タイミーの事業者向けヘルプに載っている例では、時給1,200円・交通費500円・5時間の仕事の報酬は6,500円です(1,200円×5時間+500円)。「交通費込み」という表示は、この報酬額に交通費が含まれているという意味で、時給の中に交通費が含まれているわけではありません。
| 求人の交通費 | 報酬 | 自己負担 |
|---|---|---|
| 支給あり(定額) | 時給×時間+交通費の定額 | 実際の運賃が定額を上回った分 |
| 支給なし | 時給×時間 | 実際の運賃の全額 |
定額なので、近くから通えば定額との差額が手元に残り、遠くから通えば足りない分が自己負担になります。
【試算】交通費と運賃の差で、実質時給はどう変わるか
時給1,200円・4時間勤務・往復の移動40分の案件で、交通費の支給額と実際の往復運賃を変えて、実質時給を計算しました(テドリメ編集部の計算)。
実質時給 =(時給 × 勤務時間 + 交通費の支給額 − 実際の往復運賃)÷(勤務時間 + 往復の移動時間)
| 交通費の支給額\実際の往復運賃 | 0円(徒歩・自転車) | 400円 | 800円 | 1,200円 |
|---|---|---|---|---|
| 支給なし | 1,029円 | 943円 | 857円 | 771円 |
| 500円 | 1,136円 | 1,050円 | 964円 | 879円 |
| 1,000円 | 1,243円 | 1,157円 | 1,071円 | 986円 |
わかることは3つです。
- 支給額と運賃がほぼ同じなら、交通費なしの近場とほぼ同じ:支給500円・運賃400円の1,050円は、支給なし・運賃0円の1,029円とほぼ同じ水準です
- 徒歩圏で交通費が出る案件は、時給が上がったのと同じ:支給1,000円・運賃0円なら、実質時給は表示の1,200円を上回ります
- 支給なしで運賃が高い案件は大きく下がる:運賃1,200円なら実質時給は771円で、表示時給の約6割です
移動時間も含めた計算はテドリメのツールでできます。遠くの案件がどこから割に合うかはタイミーの「時給の罠」で試算しています。
実際の求人15件で見た交通費
2026年9月29日に、タイミーのアプリで東京都・9月30日勤務の求人を「締切時刻が近い順」に15件記録しました(テドリメ編集部の定点観測)。
| 交通費 | 件数 |
|---|---|
| 500円 | 11件 |
| 1,000円 | 1件 |
| なし | 3件 |
15件中12件に交通費がつき、ほとんどが500円でした。報酬の総額に占める交通費の割合は、4%(9時間勤務の仕事)から25%(1時間の仕事)まで開きがあります。短い仕事ほど、総額のうち交通費の占める割合が大きくなります。実際の運賃が500円を超える場所から通う場合、短い仕事ほど自己負担の影響が大きくなるということです。
また、15件すべてで、表示された総額が「時給×働く時間+交通費」の計算と1円単位まで一致しました。8時間を超える1件(8時〜18時・休憩60分、時給1,300円・交通費500円、総額12,604円)は、1時間分の残業割増も交通費を基礎に含めて計算した場合だけ一致します(1,300円×8時間+(1,300円+500円÷8時間)×1.25×1時間+500円=12,603.1円)。深夜割増だけでなく、残業割増でも交通費が基礎に入ることを、実際の求人で確かめられました。
知っておきたい、交通費に関わる3つのルール
タイミー公式ヘルプには、交通費の扱いについて次の記載があります。
① 深夜・残業の割増賃金の計算に、交通費も入る
定額の交通費は、深夜(22時〜5時)や1日8時間を超えた分の割増賃金を計算するときの基礎に含まれます。基礎の金額は「時給+交通費÷所定労働時間(最大8時間)」です。公式の計算例では、時給1,250円・交通費500円・所定8時間の場合、割増の基礎は1,312.5円になっています。
実際の求人でも確かめました。2026年9月23日にタイミーのアプリで見た、深夜の仕分け作業の案件です。

| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本給(時給1,070円×3時間、23時〜2時・休憩なし) | 3,210円 |
| 交通費(定額) | 500円 |
| 深夜割増((1,070円+500円÷3時間)×25%×3時間) | 927.5円 |
| 合計 | 4,637.5円 → 表示は4,638円 |
交通費を入れずに割増を計算すると802.5円で、合計は4,512.5円になり、画面の4,638円と合いません。交通費を割増の基礎に入れたときだけ、画面の金額と一致します。同じ案件の別の日(14時〜19時、深夜なし)は5,850円で、これは時給1,070円×5時間+交通費500円とちょうど同じです。
② 源泉徴収の「9,800円」の判定には、交通費は入らない
タイミーでは、報酬が9,800円を超えると源泉徴収の対象になります。この9,800円は、交通費を除いた給与で判定されます(休業手当の場合は交通費を含みます)。同じ企業で継続して働く場合の源泉徴収の扱いは、国税庁のQ&Aの公表を受けてタイミーが対応を検討中です(2026年9月の動きはこちら)。
③ 同じ企業での申し込み制限は、2026年10月から交通費と関係なくなった
タイミーの同じ企業での申し込み制限は、2026年9月30日までは「月の報酬78,000円未満」で、この報酬には基本給(源泉徴収税額を含む)に加えて交通費も含まれていました。2026年10月1日からは「直近60日の労働時間が155時間未満」という時間の制限に変わり、交通費の額はこの制限に関係しなくなりました(タイミー公式ヘルプ「お仕事の申し込み制限について」)。残る年間報酬(28万円未満)の制限も、計算に使うのは基本給と割増賃金で、交通費は含まれません。変更の詳細と、何回入れるようになるかの試算はタイミーの同じ企業の上限が「2か月155時間」にで解説しています。
交通費で損しないための3つのコツ
1. 申し込む前に、報酬額の下の交通費を見る
交通費の有無と金額は求人ごとに違います。
2. 支給額と実際の往復運賃を比べる
定額なので、運賃が支給額を上回った分は自己負担です。
3. 近くの交通費あり案件は、表示時給より実質が高い
徒歩や自転車で行けて交通費が出るなら、その分がそのまま手取りに加わります。
よくある質問
Q. 交通費は実際にかかった分をもらえますか?
A. タイミーの交通費は、求人ごとに企業が決めた定額です。実際の運賃を精算する仕組みではないため、運賃が定額を上回った分は自己負担になります。
Q. 自転車や徒歩で行っても交通費はもらえますか?
A. 交通費が設定された求人なら、報酬にその定額が含まれます。支払いの条件は求人によって異なる可能性があるので、気になる場合は申し込み前にメッセージ機能で企業に確認してください。
Q. 交通費も扶養や税金の計算に入りますか?
A. 制度によって扱いが違います。タイミーの源泉徴収の判定(9,800円)では交通費は除かれます。一方、社会保険の扶養(130万円の壁)の判定では、通勤手当も収入に含めて考えるのが一般的です。ご自身の状況は加入している健康保険に確認してください。目安と管理のしかたはスポットワークの扶養内管理で解説しています。
Q. 交通費が出ない案件は避けたほうがいいですか?
A. 近くて運賃がかからないなら、支給なしでも問題ありません。避けたいのは、支給なしで運賃が高く移動にも時間がかかる案件です。上の表のように、実質時給で比べて判断してください。
まとめ
- タイミーの交通費の有無と金額は求人ごとに企業が決める。募集詳細の報酬額の下で確認できる
- 支給される交通費は定額で、時給×時間とは別に報酬に上乗せされる。「交通費込み」は報酬額に含まれているという意味
- 実際の運賃が定額を上回れば差額は自己負担、下回れば差額が手元に残る
- 時給1,200円・4時間・往復40分なら、条件次第で実質時給は771円〜1,243円まで変わる
- 交通費は割増賃金の基礎には含まれ、源泉徴収の9,800円の判定と、同じ企業での申し込み制限(2026年10月から直近60日で155時間未満)には関係しない
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最終更新:2026年10月|参考:タイミー公式ヘルプ(ワーカー様向け)「交通費について」「割増賃金の計算方法について」「タイミーの源泉徴収について」「お仕事の申し込み制限について」、タイミー事業者向けヘルプ「利用料について」(いずれも2026年9月確認)|試算:テドリメ編集部
テドリメ編集部
スポットワーク(タイミー・シェアフル・スポットバイトル等)の公式情報・利用規約・制度を継続的に調査し、ワーカー目線で整理している編集チームです。実質時給の計算ツールを自社開発。本記事は公式情報・公的機関の資料・利用者の声をもとに編集部が作成し、制度改正に応じて更新しています。運営・編集方針について


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